辻川牧子のホームページ

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今月の一冊

今月の一冊子どもの頃から本が好きで、暇さえあれば読んできました。
毎月一冊、これまでの読書の中で印象に残った本をご紹介させていただきます。


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2023年の本一覧
『 このままでは飢える!食糧危機への処方箋「野田モデル」が日本を救う 』 鈴木 宣弘 著
このままでは飢える!食糧危機への処方箋「野田モデル」が日本を救う

日本の食料自給率が38%(カロリーベース)で低すぎるといわれているが自質はもっと低い。野菜で考えるとわかりやすい。野菜の自給率は80%といわれているが、その種の9割が海外の畑で種採りしてもらっている。つまり、種の輸入が止まってしまえば自給率は80%ではなく8%のなってしまう。化学肥料のほとんどすべてを輸入に頼っている。肥料の輸入が止まれば、収穫量は半減する。そう考えると、野菜の自給率は4%という事態が起こりうるのだ。日本国民は、これまでも、これからもずっと、輸入が続くことが前提の「砂上の楼閣」の中にあるのだ…と「はじめに」に書かれていました。

序 章 日本から「食べ物」が消える!食糧危機と飢えの予兆
第1章 自給率38%は幻の数値にすぎない
第2章 飢えの対策がチグハグな日本の農政
第3章 和歌山にあった農業の未来と希望
第4章 「野田モデル」がつくる日本の「シン・農業」
第5章 野田忠はなぜ革命を起こせたのか
第6章 「野田モデル」で日本の農業はよみがえる

「お金を出せば食料はいつでも輸入できる」という日本の考え方は、ウクライナ紛争や異常気象、円安に、中国による世界各地での爆買いなどで、もはや全く通用しない状況にあることを知り、大きなショックを受けました。著者の鈴木宣弘氏は現在、東京大学大学院教授ですが、農林水産省の出身でもあり、政府関係の審議会などの委員を歴任してこられた方です。『世界で最初に飢える国は日本』の著者でもあります。

不安になりながら、読み進みましたが、後半ではこの危機的状況を大きく変えることができそうな和歌山県の、生産者を元気にし、支える「野田モデル」が紹介され、希望を持つことができました。

日本の食料について真剣に考えなければならない時だと痛感しました。
活字も大きくて、読みやすい本です。一人でも多くの方に読んでいただきたい一冊です。

 2023年10月 日刊現代   1500円+税

『 日本料理の歴史 』 熊倉 功夫 著
『日本料理の歴史』

日本料理とは何か、和の味とは何か。平安貴族の宴会から庶民の食卓、精進料理、本膳料理、懐石、京料理、菓子と茶の湯まで、史料に基づき日本で独自に発展した料理文化をわかりやすく解説。庖丁自慢の男たちによる見せる調理スタイルや、日本料理を大きく変えた二人の天才=北大路魯山人と湯木貞一にもふれ、日本食文化の特質と和食の原点を考える…と内容紹介されています。

目次は、下記のようになっています。

日本料理とは―プロローグ/日本料理の誕生(平安貴族の大饗の宴/庶民の食卓は一汁三菜/精進料理とは何か)/日本料理の成立(フォーマルな本膳料理/庖丁自慢の男たち/料理の革命―懐石の誕生―)/京料理の伝統と創造(料理屋の誕生/京の名物/菓子と茶の湯/伝統と創造)/変貌する日本料理―エピローグ

知っているようで知らない日本料理について、歴史の流れに沿って取り上げられていました。モノクロですが、図や写真が掲載されていますので、わかりやすく参考になります。

食に興味がある方に、是非おすすめしたい一冊です。

2007年12月 吉川弘文館  1,700円+税

『 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち 』 藤井 一至 著
『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』

地球には最初、土がなかった。地球上に生き物が誕生し、遺体と岩石から土が生まれた。現在のところ地球は生き物が確認されている唯一の惑星であり、ゆえに土は地球にしか存在しない。ひたすらに土を食べて耕すミミズ、岩を食べるようになったキノコ、腐葉土を食べるカブトムシの幼虫……。土は植物や昆虫の躍進を支えるとともに相互に影響し合い、さらに恐竜の消長や人類の繁栄に場所を貸してきた。

身近なはずの「土」のことを、私たちはどれほど知っているだろうか。
土の研究者である著者がスコップ片手に世界を飛び回り、土に残された多くの謎を掘り起こしていく。土と生き物たちの歩みを追った5億年の、そして未来へ向けたドキュメンタリー。河合隼雄賞受賞・異色の土研究者が語る土と人類の驚異の歴史…と紹介されています。

自然科学系の本を読み始めると、眠くなってしまいがちな私ですが、最後まで読み通すことができました。楽しい表現も多く、研究の成果が一般の読者にも理解できるよう工夫されています。

「土を切り口として生態系や生活を理解する視点は独特かもしれないが、そこから映し出されるのは私たち自身である。土壌劣化、土壌汚染、土砂崩れ、ウィルス、戦争。土の話題に暗いものも多いが、耕し方によって土壌を改良することも劣化させることもできるのは土からの前向きなメッセージだ」と、文庫版のあとがきに書かれていました。

土への関心が高まり、ベランダの植木鉢の土も愛しく思えるようになりました。どなたにもおすすめしたい一冊です。子どもさん向けの版もできたら、いいなぁと思います。

2022年7月 山と渓谷社 1,100円+税

『 人は自然の一部である 』 渋沢 寿一 著
『人は自然の一部である』

自然は人が手間をかけて丁寧に扱い、その煩わしさを受け入れながら共に生きていくもの。未来に向けてのヒントは、自然の中で生きてきた先人たちの精神性や行動、社会の中にあると気づいた著者が、これからの生き方を考える…と紹介されています。

半世紀以上にわたって環境と人間の在り方を見つめ、日本のみならず東南アジアや南米で、農業や環境再生の実践に携わってこられた渋沢先生の著書。若き日に農村に出向き、その後も各地の方々との交流を続けてこられたご体験と、農学博士・科学者としての考察に基づく先生の講演は、あたたかなお人柄もにじみ出て、多くの人々を惹きつけてきました。私もファンの一人です。

第1章 森の民
森と人との関わり ・ キーワードは「循環」・人が見放した森の今 ・ 山で生きていく作法
第2章 私たちはどう変わってきたか
お百姓さんからサラリーマンへ ・ 地に足がついた生き方 ・ 自分の暮らしは自分で守る ・ 社会のシステムは変えられる
第3章 幸せとは
経済とは・農と農業・SDGsの光と影・環境問題は心の問題・数値で表せないもの・瞑想することの豊かさ・共感とは
第4章 心をつなぐ仕組み
稼ぎと仕事 ・祭り ・ 暗黙知 ・ 温かさと煩わしさ
第5章 自然の一部として生きる
生きることと死ぬこと ・生命は掛け算 ・DoからBeへ・「愛」という幸せ

日本に残された多くの持続可能な知恵を活かしながら、自然の一部として大地に根ざし、これからを幸せに生きて行くための指針となる待望の本。どなたにも、おすすめしたい一冊です。

2023年7月 地湧の杜(ちわきのもり) 1,800円+税

『 アイケ・コプチャタの唄―歌手・上原敏の数奇な生涯を追って 』 大西 功 著
アイケ・コプチャタの唄―歌手・上原敏の数奇な生涯を追って

上原敏(本名・松本力治)は1908年大館市生まれ。36年に歌手デビューし、「妻恋道中」の大ヒットなどで東海林太郎(秋田市出身)と歌謡界の人気を二分しました。しかし43年に徴兵され翌年、南洋戦線で消息を絶ちました。36歳の若さでした。著者は第9回「さきがけ文学賞」(92年)受賞者の大西功さん(千葉県佐倉市)。秋田魁新報に2012年4月から13年3月にかけて連載した作品を大幅に加筆・修正してまとめました。ニューギニアなど数々の上原ゆかりの地や遺族・関係者らを訪ね歩き、多くの人に愛された上原の魅力や徴兵された経緯の謎などに迫った労作です…と内容紹介されています。

YouTubeでたまたま聞いた上原敏さんの歌声に惹かれて調べ始め、この本に出合いました。
誠実で温厚な人柄だったと誰もが証言する戦前の人気歌手が、一兵士として戦地でどのように過ごされたかを読むと、庶民にとっての戦争の姿がおぼろげながらも見えてきます。この本で戦病死とされている方々の多くが栄養失調、餓死であったことを知り衝撃を受けました。

第2次大戦からすでに80年近くの歳月が流れましたが、今も世界の各地で紛争が続いています。人間は少しも進歩していないのかと考え込んでしまいました。

2014年10月 秋田魁新報社 1,650円

『 一汁一菜でよいと至るまで 』 土井 善晴 著
一汁一菜でよいと至るまで

料理に失敗なんて、ない――レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、家庭では簡素なものを食べればよい、という「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』に至るまでの道のりを綴る…と内容紹介されています。

この本について著者の土井善晴さんは、連載していた月刊誌『波』の中で下記のように述べておられます。

―1957年生まれの私は、そうして、料理のことばかりに携わる人生を過ごしてきました。それをまとめたのがこの新書です。どうして「一汁一菜」というスタイル、思想に至ったのか、その思考の流れをまとめる結果になりました。連載の企画が出てから五年、「一汁一菜」を最も必要とする、働く世代が読む新書という形になり、嬉しく思っています。簡単に、当たり前に、人生を豊かにする「一汁一菜」に、難しいことは何もありません。それに「失敗」ということもありません。その日の挑戦の結果が伴わなかった、というだけ。誰もが成長途中ですから、大丈夫。料理という行為、それを日常にする「一汁一菜」というスタイルを武器にして、幸せになってください。それが私の願いです。― 

料理について、食について、改めて考え直すきっかけになりました。
土井先生が誠実に料理に向き合い、真剣に生きてこられたことも伝わってきます。近現代の和食の潮流、東西の食文化だけでなく、生き方についても学ぶことができる充実した一冊です。

2022年5月 新潮新書 902円 (kindle版812円)

『 77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント 』 岩下 宣子 著
77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント

思い描く自分に近づき、明るく軽やかに生きるたったひとつのヒントとは?
 77歳の今も現役で活躍する超人気マナー講師の著者。50年以上の講師歴の中で、著者が人生で本当に大切だと思ったマナーをまとめました。
「マナーは愛」をモットーに、あたたかく、ときにピシッと語られる77項目には、マナーを超えた生き方のヒントがぎっしり。人づきあいに悩んでいる、自分に自信がない、人間関係が続かない、気持ちが伝わらない、毎日が息苦しい…。そんなときページをめくれば、自分を飾らなくても人を引きつけるふるまい術、人生を好転させるきっかけが見つかります…と内容紹介されていました。

目次は下記のようになっています。
1章 思いやりのある人/2章 凛とした人/3章 感じがいい人/4章 美しい人/5章 寄り添う人/6章 ありのまま

巻頭に書かれていた「最初、私は、マナーは自分が恥をかかないためのものだと思っていました。でも違うのです。マナーは、いっしょにいる人に恥をかかせないためのものなのです」という文章に惹かれました。飾らない、思いやりから生まれた岩下先生の熱意が随所にあふれています。おすすめの一冊です。

2023年3月 主婦の友社 1,540円(税込み)

『 最強脳 』 アンデシュ・ハンセン 著 久山 葉子 訳
最強脳

サブタイトルは『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業。記憶力や発想力、そして成績を上げるにはどうすればいいのか!? 教育大国スウェーデン発、少年少女向けにやさしく述べた「親子で読める脳力強化バイブル」…と内容紹介されていました。

目次は下記のようになっています。

日本の読者の皆さんへ まえがき―あなたの脳は変えられる
第1章 もっと幸せな自分になる
第2章 イヤな自分とさよならする
第3章 サバンナ脳を取り戻す
第4章 集中力を上げる
第5章 落ち着きがないのには意味がある
第6章 発想力豊かになる 
第7章 脳の仕組みを知る
第8章 ゲームが上手くなる
第9章 スマホについて考えてみる
第10章 記憶力を良くする 
第11章 もっと運動の話
訳者あとがき

少年少女向けとありますが、大人にも十分に役立つ、脳の取り扱い説明書ともいえる本でした。具体的にわかりやすく書かれているおすすめの一冊です。

2021年11月 新潮新書 990円 (kindle版693円)

『 寂聴九十七歳の遺言 』 瀬戸内 寂聴 著
寂聴九十七歳の遺言

「生きる上で大切なこと、すべて書きました」―かけがえのないあなたへ贈る
寂聴九十七歳からの「遺言」

愛する人との別れ、誰も手を差し伸べられない孤独、突然襲ってくる理不尽な不幸、そして老いと死。97歳の今だからこそ、答えを残しておきたい。あなたはその一言一句をどう心に刻むのでしょう。大丈夫。いかなる闇にも、必ず光は差します…と紹介されています。

2021年11月に99歳で逝去された寂聴さんが「生きる幸せ 死ぬ喜び」を伝えてくださった遺言です。本の中いっぱいに、本音の、愛情に満ちた言葉が書かれています。時に優しく、時に厳しく、ユーモアを交えたお話が綴られ、読み進むにつれ、元気が出てきます。

つらい時や疲れを感じた時、読み返すと、気持ちが落ち着き、穏やかになります。この本と一緒に年を重ねていきたいと思いました。ずっと手元に置いておきたい大事な一冊です。

2019年11月 朝日新書 825円 (kindle版711円)

『 スマホ脳 』 アンデシュ・ハンセン 著  久山葉子 訳
『スマホ脳』

最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的バストセラーがついに日本上陸…と紹介されています。

  • わたしたちは1日平均2600回スマホに触り、10分に1回手に取っている
  • 現代人のスマホのスクリーンタイムは1日平均4時間に達する
  • スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されている
  • 10代の若者の2割は、スマホに1日7時間を費やしている
  • 1日2時間を超えるスクリーンタイムは鬱のリスクを高める
  • スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する
  • 世界のIT企業のCEOやベンチャー投資家たちの多くは、わが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか極めて厳しく制限している
  • フェイスブックの「いいね! 」の開発者は、「SNSの依存性の高さはヘロインに匹敵する」と発言している

 など、衝撃的な項目が並んでいます。

2020年の秋に出版された話題の本ですが、気にかけたまま読んでいませんでした。
読んでみて、最初に思ったのは「もっと早く読むべきだった」でした。著者の独自の「人類進化の見地」に基づく説明がわかりやすく、スマホ以外の「不安の解消法」や「なぜ、太りやすいか」なども面白く、読み進めることができます。スマホについても、参考になることがたくさんありました。

すでに、お読みになった方も多いかと思いますが。まだ、読んでいない方には是非おすすめしたい一冊です。

2020年11月 新潮新書 1,078円 (kindle版970円)

『 サステイナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方 』 服部雄一郎・服部麻子著
サステイナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方

『ゼロ・ウェイスト・ホーム』をはじめ環境系の翻訳を手掛ける服部雄一郎氏。環境に配慮した「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー」の実践的な取り組みや暮らしぶりが、メディアでもたびたび紹介されています。服部さん夫妻が大事にしているのは、社会の仕組みのせいにしたり、個々人の“使命感"に期待したりするのではなく、一人ひとりが「無理なく、楽しんでできることを見つけて、続けていく」その姿勢。本書では、読者の実際のアクションにつなげてもらえるようなアイデアや、生き方・考え方のヒントをご紹介しています―― と出版社が説明しています

建前ではなく、服部夫妻の実体験から生まれた本音で書かれた、わかりやすい本です。ごみを削減し、プラスチックの使用を減らしていくヒントにとどまらず、仕事の仕方や、子育てについても参考になることがたくさん書かれています。できることから、はじめて、続けていこうと気負わずに思うことができました。

ごみもプラスチックも、ほぼゼロのすごい人が欧米には存在するそうですが、著者は「そんなすごい人たちがせっかくごみをゼロにしたところで、100人の人間のごみの量は、たった1%しか減りません。逆に、もし100人全員が自分のごみを3割減らしたら―
略―100人のごみは一気に30%も減ります」と述べ、みんなが簡単にできることを着実にやることの効果を伝えておられます。前向きにまず「できることをやる」ことが、大事なことに気づきました。

生きていく上で本当に必要なものは何なのかを考える機会にもなりました。ごみだけでなく、暮らしや生き方についての不安も減る不思議な本。どなたにも、おすすめしたい、たいせつな一冊です。

2021年12月 アノニマ・スタジオ 1,760円 (kindle版 1,672円)

『 リセットの習慣 』 小林 弘幸 著

リセットの習慣

“なんとなく調子が優れない”という人が増えています。それは、長いコロナ禍を経て心身が「悪い流れ」に乗り、知らぬ間に自律神経が乱れているから。そんなときに意識すべきは「新たに始める」「思い切ってリセットする」ことです。朝の習慣を1つプラスする、上手に孤独になる、寝室の環境を変えてみる―― 今日からできる99の行動術を名医が教えます…と裏表紙に紹介されていました。

自律神経の名医である著者が、心と体を良い状態に保つ上でとても重要な「リセット」の考え方やノウハウを99に分けて書き下ろしてくださっています。99のすべてを取り入れなくても、できることから始めればよいそうです。

“おわりに”で、多くの人に読んでもらいたいが、とりわけ「何かに苦しみ、希望が見えづらくなっている人」に読んでほしいと小林先生が書かれていました。「今は苦しくても明るい希望はすぐそこまで来ています。あなたが心身をリセットして、前向きな気持ちで顔を上げれば、すぐに光は見えてくるのです」という文章が印象に残りました。

どなたにも、おすすめしたい一冊です。

2022年8月  日経ビジネス人文庫 880円(kindle版 792円)