辻川牧子のホームページ

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今月の一冊

今月の一冊子どもの頃から本が好きで、暇さえあれば読んできました。
毎月一冊、これまでの読書の中で印象に残った本をご紹介させていただきます。


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『 77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント 』 岩下 宣子 著
77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント

思い描く自分に近づき、明るく軽やかに生きるたったひとつのヒントとは?
 77歳の今も現役で活躍する超人気マナー講師の著者。50年以上の講師歴の中で、著者が人生で本当に大切だと思ったマナーをまとめました。
「マナーは愛」をモットーに、あたたかく、ときにピシッと語られる77項目には、マナーを超えた生き方のヒントがぎっしり。人づきあいに悩んでいる、自分に自信がない、人間関係が続かない、気持ちが伝わらない、毎日が息苦しい…。そんなときページをめくれば、自分を飾らなくても人を引きつけるふるまい術、人生を好転させるきっかけが見つかります…と内容紹介されていました。

目次は下記のようになっています。
1章 思いやりのある人/2章 凛とした人/3章 感じがいい人/4章 美しい人/5章 寄り添う人/6章 ありのまま

巻頭に書かれていた「最初、私は、マナーは自分が恥をかかないためのものだと思っていました。でも違うのです。マナーは、いっしょにいる人に恥をかかせないためのものなのです」という文章に惹かれました。飾らない、思いやりから生まれた岩下先生の熱意が随所にあふれています。おすすめの一冊です。

2023年3月 主婦の友社 1,540円(税込み)

『 最強脳 』 アンデシュ・ハンセン 著 久山 葉子 訳
最強脳

サブタイトルは『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業。記憶力や発想力、そして成績を上げるにはどうすればいいのか!? 教育大国スウェーデン発、少年少女向けにやさしく述べた「親子で読める脳力強化バイブル」…と内容紹介されていました。

目次は下記のようになっています。

日本の読者の皆さんへ まえがき―あなたの脳は変えられる
第1章 もっと幸せな自分になる
第2章 イヤな自分とさよならする
第3章 サバンナ脳を取り戻す
第4章 集中力を上げる
第5章 落ち着きがないのには意味がある
第6章 発想力豊かになる 
第7章 脳の仕組みを知る
第8章 ゲームが上手くなる
第9章 スマホについて考えてみる
第10章 記憶力を良くする 
第11章 もっと運動の話
訳者あとがき

少年少女向けとありますが、大人にも十分に役立つ、脳の取り扱い説明書ともいえる本でした。具体的にわかりやすく書かれているおすすめの一冊です。

2021年11月 新潮新書 990円 (kindle版693円)

『 寂聴九十七歳の遺言 』 瀬戸内 寂聴 著
寂聴九十七歳の遺言

「生きる上で大切なこと、すべて書きました」―かけがえのないあなたへ贈る
寂聴九十七歳からの「遺言」

愛する人との別れ、誰も手を差し伸べられない孤独、突然襲ってくる理不尽な不幸、そして老いと死。97歳の今だからこそ、答えを残しておきたい。あなたはその一言一句をどう心に刻むのでしょう。大丈夫。いかなる闇にも、必ず光は差します…と紹介されています。

2021年11月に99歳で逝去された寂聴さんが「生きる幸せ 死ぬ喜び」を伝えてくださった遺言です。本の中いっぱいに、本音の、愛情に満ちた言葉が書かれています。時に優しく、時に厳しく、ユーモアを交えたお話が綴られ、読み進むにつれ、元気が出てきます。

つらい時や疲れを感じた時、読み返すと、気持ちが落ち着き、穏やかになります。この本と一緒に年を重ねていきたいと思いました。ずっと手元に置いておきたい大事な一冊です。

2019年11月 朝日新書 825円 (kindle版711円)

『 スマホ脳 』 アンデシュ・ハンセン 著  久山葉子 訳
『スマホ脳』

最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的バストセラーがついに日本上陸…と紹介されています。

  • わたしたちは1日平均2600回スマホに触り、10分に1回手に取っている
  • 現代人のスマホのスクリーンタイムは1日平均4時間に達する
  • スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されている
  • 10代の若者の2割は、スマホに1日7時間を費やしている
  • 1日2時間を超えるスクリーンタイムは鬱のリスクを高める
  • スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する
  • 世界のIT企業のCEOやベンチャー投資家たちの多くは、わが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか極めて厳しく制限している
  • フェイスブックの「いいね! 」の開発者は、「SNSの依存性の高さはヘロインに匹敵する」と発言している

 など、衝撃的な項目が並んでいます。

2020年の秋に出版された話題の本ですが、気にかけたまま読んでいませんでした。
読んでみて、最初に思ったのは「もっと早く読むべきだった」でした。著者の独自の「人類進化の見地」に基づく説明がわかりやすく、スマホ以外の「不安の解消法」や「なぜ、太りやすいか」なども面白く、読み進めることができます。スマホについても、参考になることがたくさんありました。

すでに、お読みになった方も多いかと思いますが。まだ、読んでいない方には是非おすすめしたい一冊です。

2020年11月 新潮新書 1,078円 (kindle版970円)

『 サステイナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方 』 服部雄一郎・服部麻子著
サステイナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方

『ゼロ・ウェイスト・ホーム』をはじめ環境系の翻訳を手掛ける服部雄一郎氏。環境に配慮した「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー」の実践的な取り組みや暮らしぶりが、メディアでもたびたび紹介されています。服部さん夫妻が大事にしているのは、社会の仕組みのせいにしたり、個々人の“使命感"に期待したりするのではなく、一人ひとりが「無理なく、楽しんでできることを見つけて、続けていく」その姿勢。本書では、読者の実際のアクションにつなげてもらえるようなアイデアや、生き方・考え方のヒントをご紹介しています―― と出版社が説明しています

建前ではなく、服部夫妻の実体験から生まれた本音で書かれた、わかりやすい本です。ごみを削減し、プラスチックの使用を減らしていくヒントにとどまらず、仕事の仕方や、子育てについても参考になることがたくさん書かれています。できることから、はじめて、続けていこうと気負わずに思うことができました。

ごみもプラスチックも、ほぼゼロのすごい人が欧米には存在するそうですが、著者は「そんなすごい人たちがせっかくごみをゼロにしたところで、100人の人間のごみの量は、たった1%しか減りません。逆に、もし100人全員が自分のごみを3割減らしたら―
略―100人のごみは一気に30%も減ります」と述べ、みんなが簡単にできることを着実にやることの効果を伝えておられます。前向きにまず「できることをやる」ことが、大事なことに気づきました。

生きていく上で本当に必要なものは何なのかを考える機会にもなりました。ごみだけでなく、暮らしや生き方についての不安も減る不思議な本。どなたにも、おすすめしたい、たいせつな一冊です。

2021年12月 アノニマ・スタジオ 1,760円 (kindle版 1,672円)

『 リセットの習慣 』 小林 弘幸 著

リセットの習慣

“なんとなく調子が優れない”という人が増えています。それは、長いコロナ禍を経て心身が「悪い流れ」に乗り、知らぬ間に自律神経が乱れているから。そんなときに意識すべきは「新たに始める」「思い切ってリセットする」ことです。朝の習慣を1つプラスする、上手に孤独になる、寝室の環境を変えてみる―― 今日からできる99の行動術を名医が教えます…と裏表紙に紹介されていました。

自律神経の名医である著者が、心と体を良い状態に保つ上でとても重要な「リセット」の考え方やノウハウを99に分けて書き下ろしてくださっています。99のすべてを取り入れなくても、できることから始めればよいそうです。

“おわりに”で、多くの人に読んでもらいたいが、とりわけ「何かに苦しみ、希望が見えづらくなっている人」に読んでほしいと小林先生が書かれていました。「今は苦しくても明るい希望はすぐそこまで来ています。あなたが心身をリセットして、前向きな気持ちで顔を上げれば、すぐに光は見えてくるのです」という文章が印象に残りました。

どなたにも、おすすめしたい一冊です。

2022年8月  日経ビジネス人文庫 880円(kindle版 792円)