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今月の一冊

今月の一冊子どもの頃から本が好きで、暇さえあれば読んできました。
毎月一冊、これまでの読書の中で印象に残った本をご紹介させていただきます。


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『 愛とは、怖れを手放すこと 』 ジェラルド・G・ジャポンスキー 著 本田 健 訳

愛とは、怖れを手放すこと

愛を望まない人などいないにもかかわらず、多くの人は愛を経験できないでいるようです。過去からひきずっている罪悪感に満ちた怖れが、今、愛を差し出し、受け取る能力を妨害しているのです。怖れと愛を同時に経験することはできません。どちらの感情を望むかは、つねに私たちが選ぶのです。怖れではなく愛を選びつづけることで、人とのかかわりの性質や本質を変えることができるのです。(本文より)

本書は、ベストセラー『ゆるすということ』『ゆるしのレッスン』の著者、ジャンポルスキー博士の処女作で、世界で400万部のベストセラーになった『LOVE IS LETTING GO OF FEAR』の邦訳です。原書を何度も何度もボロボロになるまで読んだという本田健さんが、日本の読者の胸にそのメッセージが直に届くよう、丁寧に訳されました。

30余年の時を超え、人々に読み継がれてきたジャンポルスキー博士の癒しのメッセージを、どうぞあなたも受け取ってください。…と内容紹介されています。

「今をよりよく生きるために」というサブタイトルが示すように、恋愛に限らず、人としてどう生きるかについて、大きな指針を与えてくれる本です。20年以上前に、違う訳でこの本に出会い、救われました。本田氏の訳はわかりやすく、読み返すたびに勇気と安らぎをいただいています。どなたにもお薦めの一冊です。

2008年6月 サンマーク文庫 543円+税

『 限りなくシンプルに、豊かに暮らす 』 枡野 俊明 著 

限りなくシンプルに、豊かに暮らす

私のところに「禅の庭」のデザインをしてほしいという依頼が次々と舞い込んできます。依頼者はいわゆるセレブと称される人たちです。できあがった「禅の庭」を見て、彼らは心から感嘆の声を出します。「何と落ち着く風景なのだろう」と。すべてのものを手に入れた彼らが行き着いた先とは、「何もないことの心地よさ」だったのです。

シンプルに生きるということは、すなわち自分にとって大切なものを見極めることだと私は思っています。今の自分にとって、いちばん大切にするべきものは何か。それが浮き上がってきたとき、暮らしも心もシンプルな状態になるのではないでしょうか。

「ほんとうの自分とは何か」ということを、ときに立ち止まって考えてみる。そんな作業を人生の中に取り入れることで、きっと豊かな心が見つかるはずです。

あなたの人生の中に、少しだけ「何もない」心地よさを取り入れてみてください…と内容紹介されています。

曹洞宗の僧侶で、庭園デザイナーとしても活躍しておられる枡野俊明師の本。タイトルと表紙の猫の写真に惹かれて手にしました。中身はシンプルながら奥深く、心に響く言葉があふれています。「いらないものを削ぎ落とし、大切なものを慈しむ」ことに気づかせてくれるお薦めの一冊です。

2015年9月 PHP研究所 1000円+税

『 日々の歳時記 今日という日がわかる。 』 夏生 一暁 著 

日々の歳時記 今日という日がわかる。

歳時記は美しい日本の言葉が詰まった宝石箱です。通常は春夏秋冬に分けて編纂されているものですが、本書はそれを1日ごとに分割して編み直しました。今日は何の日? 咲いている花は? 鳥は? 旬の食べ物は? 祭りは? 極めつきの季語や俳句は?――二十四節気・七十二候に対応し、600を超える日本全国の祭り・行事も紹介。毎日にふさわしい季語と名句を「時候」「天文」「地理」「生活」「食物」「行事」「動物」「植物」に8分類して紹介します(「植物」はとくに1日あたり3種収録)。元旦から大晦日まで、今日という日がよくわかる、季節の息吹を伝える万人のための新しい歳時記。句作に、ビジネスに、旅のお供に必携の書。特別付録として「季語ではないが使ってみたい言葉50選」「俳句に使える古語150」などを収録…と内容紹介されています。

1日ごとに書かれていますので、毎日のように開いて読んで楽しんでいます。名句や季語だけでなく、お祭りや各地の行事も取り上げられています。文庫本ですが、1101ぺージ、厚みは4センチ超。俳句好きの方だけでなく、季節や日本語の美しさを感じたい方にはお薦めの一冊です。

2015年8月 PHP文庫 1600円+税

『 感情の「みかた」~つらい感情も、あなたの「味方」になります。 』 堀越 勝 著 

感情の「みかた」~つらい感情も、あなたの「味方」になります。

幼少時あるいは青春期に経験したつらい思い――誰しも心のどこかに抱えているのではないでしょうか。そのつらい思いの源泉を探っていくと、悲しみ、怒り、憎しみ――さまざまなネガティブな感情に行き当たります。本書は「気持ちを切り替えて前向きに行こう!」とは言いません。そのネガティブな感情にあえて向き合って、その原因となった“人間関係”を明るみに出し、新しい“人間関係”によって癒される。そういう道があることを、著者は語り続けます。どこか自分に不満がある方、少しでも変わりたい方にこそ読んでほしい一冊です…と内容紹介されています。

長年、精神療法についての研鑽を積まれ、多くの人たちの心の治癒に力を尽くされてこられた堀越勝先生の著書。感情に振り回されることなく、無理に抑え込むことなく、向き合い、自分の「見方」を変えることで、マイナスとも思える感情を自分の「味方」にしていく方法が、わかりやすく説明されています。「悲しみをゆっくり味わうことで 私たちは、人にやさしくなれます」など、印象深い言葉が随所にあります。

堀越先生の公開講座に出席し、そのお人柄の温かさに触れ「いいなぁ」と思い、この本を購入しました。手元に置いて繰り返し読んでいます。とても読みやすい、お薦めの一冊です。

2015年6月 いきいき株式会社 1200円+税

『 あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室 』 寮 美千子 著 

あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室

奈良少年刑務所で行われていた、作家・寮美千子の「物語の教室」。絵本を読み、演じる。 詩を作り、声を掛け合う。それだけのことで、凶悪な犯罪を犯し、世間とコミュニケーションを取れなかった少年たちが、身を守るためにつけていた「心の鎧」を脱ぎ始める。「空が青いから白をえらんだのです」が生まれた場所で起こった数々の奇跡を描いた、渾身のノンフィクション…と内容紹介されています。

「とてもいい本なので」と先輩がプレゼントしてくれました。読み始めると、涙がこぼれ、自分の中に大きな偏見や心の壁があることに気がつきました。人間にとって必要なことがこの本には書かれています。コミュニケーションや教育に関する本を何十冊読んでも、なかなかつかめない大切なことが読むとわかります。この本に出合えて本当によかったと思いました。

すべての方々にお薦めしたい だいじなだいじな一冊です。 

2018年12月 西日本出版社 1000円+税

『 昭和なくらし方 』 小泉 和子 著 

昭和なくらし方

電気に頼らない、捨てない・買わない。始末よく、人を育てるくらし!シンプルでミニマムな毎日の原点を、昭和のくらし博物館長が伝授…と内容紹介されています。

著者である民俗学者の小泉和子先生は、ご実家を「昭和のくらし博物館」として公開されています。生活技術だけでなく、「昭和のくらし」に貫かれていた、物を大事にする精神や、手間を惜しまず創意工夫する力などが伝わり、現在の暮らしを見直すきっかけになりました。

「買わないと賢くなる」(工夫するので)、もっと過激に言うと「買うと馬鹿になる」という言葉が特に印象に残りました。

年配の方々には懐かしい、若い方々には新鮮な?!お薦めの一冊です。   

2016年7月 河出書房新社 1600円+

『 場の思想入門 』 清水博・清水義晴 著 

場の思想入門

NPO法人「場の研究所」の清水博所長と、まちづくりや企業研修などで数多くの「場づくり」を手掛けてきた清水義晴氏による対談。競争社会から生命調和の時代へ、時代の転換期に日本のもつ「場」の文化が大きな役割を果たすであろうと予感した二人が、自らの体験をもとに「場」と「生命」の在り方を思想として語り合う…と内容紹介されています。

生命科学の分野で長年研究を重ね、生命システム科学の発想から「場」の思想を説かれる清水博先生と、現場で多くの人々とともに「場づくり」を実践してこられた清水義晴先生の対談集です。

一人一人の意識が変わることで、その場が変わる。職場も学校も家庭も、かかわる人たちのかかわり合いの中で、さらに躍動し輝きはじめる。互いの違いを認め、活かしあって共に生きる社会を築くためのヒントが、理論と現場の体験から伝わります。

競争原理から生命原理へ…今日の世界に漂う閉塞感を打ち破る対談集。未来への希望が湧いてくるお薦めの一冊です。      

2019年5月 博進堂 1,080円  ※お求めは博進堂Yahoo!店で。

『 日本人の春夏秋冬 季節の行事と祝いごと 』 新谷 尚紀 著 

日本人の春夏秋冬 季節の行事と祝いごと

お正月はなぜおめでたいのか―。もっと知りたい、つたえたい、行事のこころ、季節のうつろいを感じて暮らす…と内容紹介されています。

著者である民俗学者の新谷先生は、あとがきに「事実を正確に知ることである。日本の伝統文化を単に美化してあこがれ自慢したり、昭和30年代を美化して懐かしむだけの情報消費では、なんとも心もとなく、なにより危険である。伝統と思われるものにも時代ごとの変遷の歴史があり、昭和30年代にも、現実的にはつらくきたない生活があった。柳田國男も述べているように、過去から現在への生活の変化のあとを正しく知り、その知識をもってできるだけよい未来を築こうとすることが大切である」と書かれています。

以前、年中行事の本を書くにあたり、頼りになったのが、深く研究され、出典が明記されている新谷先生の一連の著作でした。新しい時代を迎え、改めて「日本」を考える時、手にしたい本。単なる知識ではない、この列島で生きた先人の歩みが伝わるお薦めの一冊です。

現在は残念ながら絶版になっているようですので、古書店でお求めください。

2007年12月 小学館 1,900円+税

『 日日是好日「お茶が教えてくれた15のしあわせ」 』 森下 典子 著 

日日是好日「お茶が教えてくれた15のしあわせ」

「人生のバイブル! 」多くの読者を救ったベストセラー・エッセイ。

毎日がよい日。雨の日は、雨を聴くこと。五感で季節を味わう歓び。今、この時を生きていることの感動を鮮やかに綴る。お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る…と 内容紹介されています。

「会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ」(第十一章「別れは必ずやってくる」)と本文にあるように、 茶道だけでなく、生き方そのもののヒントになる文章が随所に見られます。

私事で恐縮ですが、娘時代、お茶の稽古に通っていたことがありました。その後も何度かお茶を習いましたが、日常に追われて、結局遠ざかってしまいました。続けていれば、出会うことができたかもしれない茶道の世界、日本の文化の奥行きを、この本で少し味わうことができました。

静かに一人いたいとき、傍にあると嬉しい、どなたにもお薦めの一冊です。

2008年10月 新潮文庫 550円+税

『 アドラー流 人ともっとHappyになるつき合い方 』 岩井 俊憲 著 

アドラー流 人ともっとHappyになるつき合い方

「アドラー心理学」カウンセリングの第一人者によるいい人間関係づくりの決定版。
これからどんな関係になりたいのか、どんな気持ちでつき合っていきたいのか、変えられる「未来」を重視するアドラー心理学には、前向きな解決法がたくさんあるのです…と内容が紹介されています。

具体的には、人は「気持ちよく話せる相手」を大事にする、伝える時は「あなたは○○」でなく「私は○○と思う」、感情は横に置いて「事実」を重視、「心の距離」を上手にとるには、「お互いにわかり合う」ことで強い信頼関係に…など、現在の人間関係にうれしい変化を起こすためのヒントがたくさん書かれていました。

昨年から、師事してお世話になっている岩井俊憲先生の数ある著書の中でも、わかりやすい本です。楽しく読める手軽な文庫本ですが、内容は具体的で充実しています。どなたにも、お薦めしたい一冊です。

2018年11月 三笠書房 600円+税

『 宮中歳時記 』 入江 相政 編

宮中歳時記

「刈り込んだ庭よりも、自然のままがよい」と、おっしゃる陛下のご意向にそって、お住いの吹上御苑は昔の武蔵野さながらの野草や木が生い茂り、東京で最も美しい森となっている。

春は桜。一面のすすき野となる秋。やがてすっかり葉をおとし、木立の間が明るく見通される。シンと静まる雪景色。見事なシモバシラ。野鳥の群れ。

美しい四季の移ろいの中で、自然と伝統を尊重されて、諸行事、ご研究にたずさわる両陛下のご日常を側近の侍従たちが、あますところなく綴る…と紹介されています。

昭和の時代に天皇陛下にお仕えしていた入江相政侍従長をはじめとされる侍従さんたちが分担して執筆された本で、宮中の行事と武蔵野の風情が残る皇居の自然が1月から12月までの各月ごとにまとめられています。

守り続けられている儀式や行事と皇居の四季折々の自然に加え、日常の御姿も伝わってくるお薦めの一冊です。

残念ながら絶版になっていますので、古書店で入手されるか、図書館でご覧ください。

1985年5月 角川文庫 460円

『 季節と暮らす365日 』 日本気象協会・編

季節と暮らす365日

美しい日本の四季を楽しむ本。気象の話題を中心に、昔からの日本の行事、草花、衣・食などを楽しむ『暮らしの知恵』がいっぱい。新しい情報に出会い、忘れた記憶に再会します。“きょうのお天気便利帳”…と内容紹介されています。

毎日、ほっこりしたイラストとともにその季節の行事やお天気のことが綴られています。

手元に置いておきたい、かわいい本。季節感を大事にして暮らしたい方々にお薦めの一冊です。

2009年4月 アリス館 1,404円