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今月の一冊

今月の一冊子どもの頃から本が好きで、暇さえあれば読んできました。
毎月一冊、これまでの読書の中で印象に残った本をご紹介させていただきます。


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『 由緒正しい日本の教養 』 齋藤 孝 著

由緒正しい日本の教養

「日本の教養」は日本人にとって人生を切り開くための最良のツールである。日本を代表する文化の本質を捉え、自分のものとすることで、日本人は誇り高く、力強く生きていける。俳句・茶の湯・禅・歌舞伎・能…凛とした日本人になるための「齋藤流」日本文化入門―
と内容紹介されています。

「俳句はユーモア感覚と二枚絵感覚で詠む」「茶道はもてなしを芸術化したもの」「歌舞伎は「型」のエンタメ芸」「身体感覚を広げる能」「日常に活用できる自己コントロール法としての禅」など、齋藤先生が独自の視点で、日本文化の本質を切り取り、その面白さ、楽しみ方までを語っておられる日本文化入門の書。イラストや写真も入って、分かりやすく解説されています。知っているつもりで、知らなかったことが、たくさんありました。

どなたにもお薦めの一冊です。残念ながら、絶版になっていますので、ご興味のある方は図書館や古書店をご利用ください。

2009年3月 メディアファクトリー 1,200円

『 教科書でおぼえた名詩 』 文藝春秋 編

教科書でおぼえた名詩

僕の前に道はない…春眠暁を覚えず…おごりの春のうつくしきかな…分け入っても分け入っても…あはれ花びらながれ…。高村光太郎、宮沢賢治、島崎藤村、土井晩翠、武者小路実篤、国木田独歩、萩原朔太郎、室生犀星、山村暮鳥、北原白秋、中原中也、草野心平、谷川俊太郎、高田敏子、石垣りん、茨木のり子ら詩人の代表作から、松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶ら俳人、正岡子規、石川啄木、そして俵万智ら歌人の作。杜甫らの漢詩、コクトーやヴェルレーヌら、海外の詩人の作。昭和二十年代から平成八年までの日本の中学、高校の国語教科書千五百余冊の中から、誰もが知っている二百五十篇の詩、漢詩、訳詩、短歌、和歌、俳句を精選したまさに国民的愛唱詩歌集。巻末にうろおぼえ索引、作者・題名索引を掲載…と内容紹介されています。

巻頭に、「すぐれた人の書いた文章は、それを黙読翫味するばかりでなく、ときには心ゆくばかり声をあげて読んでみたい。われわれはあまりに黙読になれすぎた。文章を音読することは、愛なくてはかなわぬことだ」という島崎藤村の言葉が掲げられています。

学校で習った頃を思い出しながら、時々音読して、気分転換をしてきました。 詩も俳句も短歌、和歌も漢詩も好きなものがたくさん載っています。李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」が特に好きです。(^^;

若い方にも、年配の方にも、おすすめの一冊です。

2005年5月 文春文庫PLUS 594円

『 ことばの歳時記 』 金田 一春彦 著

ことばの歳時記

四季折々のことばの背後にひろがる日本人の生活と感情、歴史と民俗。
一日一語を取り上げ、一ページで綴る異色歳時記。50年にわたり読み継がれてきた、不朽のロングセラー。

移りかわる日本の美しい四季折々にふれ、ある日は遠く万葉の時代を回顧し、ある日は楚々とした野辺の草木に想いをはせ、ある日は私達が日常生活の中で何げなく使っている言葉の真意と由来を平易明快に説明する――。
一月一日から十二月三十一日まで、ユニークな発想と深い学識によって捉えられ選ばれた日本語の一語一語が、みずみずしく躍動し、広い視野と豊かな教養をはぐくむ異色歳時記…と内容が紹介されています。

金田一先生の深く豊かな教養とあたたかなお人柄がにじみ出た本。「そうだったのか」と言葉についての長年の謎が解けたり、「へぇ」と驚いたり、しみじみ「素敵だな」と感じながら楽しんで読みました。手元に置いて、時々読み返しています。

言葉を通して、日本の文化の源流にも触れることができる、どなたにもお薦めしたい一冊です。

1973年9月 新潮文庫 737円

『 ハッとする!折り紙入門 』 布施 知子 著

ハッとする!折り紙入門

たかが紙一枚から動物や花が立ち現われた時、ハッと脳が活性化される。折り紙は久しぶりの方も折り紙ファンもぜひ。子どもも高齢の方も楽しめる。誰でも知っている折鶴や風船からの応用や、表情豊かな動物たち、日常に使えるのし袋や箱など。エッセイやコラムで、折り紙のコツ、魅力を伝える。この本さえあれば海外でどこでもあなたは人気者に!(推薦文:松尾貴史氏)― と裏表紙に書かれていました。

パーツを組み合わせて作る「ユニット折り紙」の第一人者として活躍する折り紙作家の布施知子さんの文庫本。伝統的な折り紙を分かりやすく説明しているだけでなく、かわいい動物や花の折り紙、使えそうな熨斗つづみなど、たくさん紹介されています。

おなじみの鶴の折り紙を応用したリースや箸袋が素敵でしたので、購入しました。器用とは言い難い私でも、それなりに出来ました。楽しい、どなたにもおすすめの一冊です。

2013年11月 筑摩書房 924円

『 〈神道〉のこころ 』 葉室 頼昭 著

〈神道〉のこころ

日本人の本当の生き方とは。西洋医が東洋の医学を学び、やがて宮司への道を歩むまでの波瀾万丈の半生と、〈本当のこと〉に目覚め生きることの大切さを語ったインタビュー・エッセイ…と内容紹介されています。

はしがきには「学生時代、当時、不治の病いともいわれた肺結核が突如『消え失せる』という神秘的な体験をした私は、その後、医療の世界に携わりながら、この不思議で驚くべき私の体験がどうして起こったのか、その答えを探究し続けてきましたが、またそれは同時に、本当のこと、人間としてどのように生きていくことが真実の幸せなのかを求める日々でもありました。

医者として四十年を過ごし、そして春日大社の宮司となって、二十年に一度の大儀式、式年造替を奉仕したことから、これまでの人生で私がずっと思い悩み、考え続けてきたことの本質がようやくまとまり、見えてきたのです」と、著者が述べておられます。

ご自身の体験に基づく「いのち」について、神道のこころについて、わかりやすく、静かに語られています。1997年出版された、初版を手にした時、とても感動しました。以来、たいせつな本として、手放せない一冊になりました。

2013年 9月 春秋社 1,760円